この記事では、山形県、銀山温泉に爆誕した本館古勢起屋についてお風呂、お部屋、食事の詳細を解説します。
銀山温泉は「東の温泉情緒No1」(日経新聞)にも選考された東日本を代表する温泉街です。温泉街自体が大正ロマンの風情ある街並みで、特に雪景色やガス灯の灯る夜景が有名です。
今回は2022年7月にリニューアルオープンした本館古勢起屋に宿泊してきました。
本館古勢起屋は、大正・昭和初期にアール デコ様式で建てられた貴重な歴史的建造物を、名工の手によって現代に蘇らせた時代宿です。
この記事では、銀山温泉、本館古勢起屋がどんな宿なのか、お部屋、お風呂、夕食と朝食まで、ブログでフルレビューします。
実際に宿泊したときの様子は動画にもしていますので、見やすい方で御覧ください。
【山形県 銀山温泉♨️本館古勢起屋】驚きの温泉街インクルーシブとは?登録有形文化財申請中のレトロモダン宿
山形県 銀山温泉 本館古勢起屋 川側大正モダン客室に宿泊してきましたので、館内の概要、お部屋、お風呂、夕食と朝食までブログでご紹介します
銀山温泉 本館古勢起屋 基本情報
銀山温泉とは
銀山温泉の始まりは、慶長年間(1596~1615年)といわれています。この地にあった、江戸時代には日本三大銀山にも数えられた延沢(のべさわ)銀山の鉱夫が発見したのが始まりとされています。
1689年には銀山が閉山され、その後も湯治場として栄えていましたが、大正2年の大洪水で温泉街は壊滅的な被害を受けました。その復興に際して各旅館が洋風3~4層の木造建築に建て替え、現在の大正ロマンと言われる独特の温泉街の景観が出来上がりました。
現在の旅館は12軒ほど、昭和61年には「銀山温泉家並保存条例」が制定され、現在の風情ある温泉街の景観の保存に一層の努力がされています。
また1980年代には、NHKの朝の連続ドラマ「おしん」の舞台になったことでも有名です。
銀山温泉では四季折々の景色が見られ、特に冬の雪景色が有名ですが、春は桜、夏は緑、秋は紅葉と季節ごとに違った風景がみられるのも魅力の一つです。
銀山温泉 本館古勢起屋 基本情報
本館古勢起屋 基本情報
銀山温泉 本館古勢起屋の公式ホームページはこちら。
本館古勢起屋は、同じ銀山温泉で銀山荘、古勢起屋別館を運営する「銀山グループ」が運営する宿です。
「本館古勢起屋」は今からおよそ100年前の大正3年、日本の建築様式に大きな影響を与えたアール デコ様式で、くぎを使わずに木を組み合わせる伝統的な技法で建てられました。
時代によって建て増しが行われ、1・2Fは大正期、3Fは昭和初期に造られたものだと推定されていますが、約20年の休業を経て2022年7月に、名工の手によって現代に蘇った時代宿です。
現在、国の登録有形文化財を申請中とのことです(和室があることで有形文化財に指定可能とのことです)。
本館古勢起屋は、銀山温泉では珍しい、オールインクルーシブサービスを提供しているお宿で、夕食は温泉街にある登録飲食店(2店舗)でいただくスタイルです。
- 客室数:全14室
- 駐車場:無料(45台、銀山温泉街の手前に駐車して車で送迎)
- チェックイン:15:00
- チェックアウト:10:00
本館古勢起屋 場所
住所:〒999-4333 山形県尾花沢市大字銀山新畑412
TEL :0237-28-2322
【宿へのアクセス】
自家用車:東北中央自動車道 尾花沢ICから約30分
JR:JR大石田駅より銀山温泉へ、送迎または路線バスで向かう(無料送迎バスあり、要予約)
本館古勢起屋 客室
本館古勢起屋は全14室、3種類のお部屋があります。
- 山側大正モダン客室
- 川側大正モダン客室
- 川側和室
モダン客室は和洋室となっており、フローリングにセミダブルベッド2台が設置されています。和室はベッドは設置されていないものの、職人達の技とこだわりをできるだけそのままに残した純和室となっています。
昼から夜への銀山温泉街の景色をお部屋から見たい場合には川側の客室がおすすめです。
今回宿泊したのは川側の大正モダン客室です。
本館古勢起屋 温泉
本館古勢起屋には、趣異なる2つの内湯があります。露天風呂はありませんが、姉妹館「銀山荘」の露天風呂を利用出来ます。
- 硯風呂・・・書をモチーフにした「黒」のお風呂
書家でもあった当館先代の書室跡に造られたお風呂は、その由来にちなみ湯船に高級感あふれる硯石を使用。深い「黒」を基調にした格調高い和の佇まいです。同じ黒で統一した壁には先代の作品を配し、アートな雰囲気を演出 - 大正風呂・・・銀山の歴史を再現した「白」のお風呂
湯船をあえて昔の造りと同じ様式で再現。当時の源泉は石灰質で源泉自体真っ白だったことを再現して白いタイル張りのお風呂にさせていただき、懐かしい優しさを感じさせるユニークなお風呂です。
- 源泉名…銀山温泉混合泉
- 泉質…含硫黄・ナトリウム・塩化物・硫酸塩温泉
- 泉温…約60℃
- PH値…6.9
- 源泉100%掛け流し(急な湯温変動があった場合のみ、温度調節のため加水または加温を行います)
本館古勢起屋では日帰り入浴はできません。
お風呂については特別に撮影許可をいただいて、記事内で詳細に解説していますので是非御覧ください。
今回の宿泊プランの紹介
公式サイトで予約
今回は公式サイトで予約しました。
今回のプランはスタンダードプラン、宿泊費は1泊2日、2食付き、家族3人(大人2人、子供1人)で80,300円(大人35,750円x2、子供8,800円)でした。
山形県 銀山温泉 本館古勢起屋に宿泊してきましたのでブログにてご紹介します
宿の概要
イントロダクション
今回は、山形県、銀山温泉、本館古勢起屋をご紹介します。
銀山温泉の開湯は、約400年以上前の慶長年間(1596~1615年)。延沢(のべさわ)銀山の鉱夫が発見したため銀山温泉と名付けられたとされています。
大正ロマンと言われる、温泉街の和洋折衷の独特の外観は、大正時代の大洪水の復興に際して各旅館が西洋風の木造建築に建て替えたことから出来上がったとされています。
1980年代には、NHKの朝の連続ドラマ「おしん」の舞台になったことでも有名ですね。
本館古勢起屋は、約20年の時を経て2022年7月に銀山温泉に蘇った現代の時代宿で、温泉街インクルーシブと言われる、銀山温泉街を目一杯楽しめるオールインクルーシブサービスが自慢です。
今回は、大正時代へタイムスリップしたかのような川側大正モダン客室に宿泊してきました。また、川側の和室、白と黒の雰囲気抜群の大浴場も撮影させていただきました。
この記事では、驚きの温泉街インクルーシブを中心に、本館古勢起屋の館内、お部屋、お風呂までフルレビューします。見どころたっぷりの記事となっていますので、ぜひ最後までじっくりとご覧ください。
本館古勢起屋の駐車場に到着しました。
駐車場から宿までは電話をすると車で送迎してくれます。
銀山温泉の入り口には、私の記事でも以前ご紹介したことがある銀山荘があります。
さあ、温泉街が見えてきました。テンション上がってきますね♪
温泉街の入り口のところで、宿の方が待っていて、荷物を運んでくれます。
歩いて約2分くらいで、本館古勢起屋に到着しました。宿の概要をご紹介します。
本館古勢起屋 概要
「旅館」古勢起屋の創業は今からおよそ100年前の大正3年。当時の流行りであった洋風のアールデコ様式を取り入れた木造建築により建てられました。
その後、約20年の休業を経て、同じ銀山温泉で銀山荘と古勢起屋別館を運営する「銀山グループ」により2022年7月に、再建されました。
現在の本館古勢起屋は3階建てで、全14室。まるでタイムスリップしたかのような大正浪漫風の建物は、国の有形文化財への登録を申請中とのことです。
中央にある独特の構造の談話室の内部は後でお見せします。
2階と3階の左側には、左官職人が鏝を使って描く日本独特の漆喰装飾である、鏝絵(こてえ)があります。
入り口の脇には、銀山側と、向かいの温泉街の景色を楽しめるベンチが用意されています。
向かいには私の動画でもご紹介している能登屋旅館。この景色は、「家並保存条例」で保護されています。素晴らしい取り組みですよね^^
古くて新しい古勢起屋さん、表札と門構えも雰囲気があって素敵です♪
本館古勢起屋は日帰り入浴はありません。
エントランスの前には傘置きやタオルなどがあります。雪国ではよくあるスペースですね。
こちらがエントランスロビー。銀山温泉のテーマカラーである赤い「さび石色」の土間がイメージされています。
こちらはフロント。
ロビーの脇はシューズボックスとギャラリーのようになっています。
銀山温泉といえば、こけしも有名ですね^^
サンダルもとてもおしゃれ♪
こちらはラウンジ、チェックインはこちらで行います。
一つ一つの家具や調度品がレトロモダンでとても素敵♪
こちらは雪のイメージでしょうか。銀山温泉には似合いますね♪
囲炉裏がありました。こちらは明日の朝、火が入って使われますのでお楽しみに^^
自在鉤には寶船が^^
こちらはフリードリンクスペース。オールインクルーシブですので、無料で飲み放題です。
コーヒーやお茶
ソフトドリンク、ワイン、日本酒、ビールなど、一通り揃っています。
オールインクルーシブですから、いつでも、いくらでもいただけるのが嬉しいですね。
館内を散策
フロント脇にあるこちらの階段、3段目より上は大正時代からの階段をそのまま使っているそうです。下の2段は後から継ぎ足したそうです。ロビーにある柱なども使えるものはそのまま利用しているそうです。
建物を手掛けた職人たちが書いたと思われる建具の“覚え書き”が、館内の所々に残されています。
こちらは談話室。外から見て、正面中央の出っ張っている部分です。
こちらから見る銀山温泉の景色も素敵です♪
剥き出しになっている梁や柱には、建築当時のものが可能な限り残されていて、歴史の物語を感じることができます。
館内の所々で、書家であった先代の作品が飾られています。
チェックイン
ロビーラウンジでチェックインです。
まずはウェルカムドリンクをいただきます。この時はスパークリングワインとコーヒーをいただきました。
チェックインは15:00、チェックアウトは10:00です。
お風呂の説明や、食事会場など、とても丁寧に説明をしていただきました。
今回の宿泊費は、記事の最後でご紹介します。
お部屋までは案内をしていただきました。
お部屋レビュー
今回は川側大正モダン客室に宿泊しましたが、川側の和室もレビューさせてもらいましたので、以下ご紹介します。
川側大正モダン客室 お部屋レビュー
今回のお部屋は301、川側大正モダン客室です。
なんとこちらの名前、QRコード、日付が入っている木製のお札がルームキー。
持ち帰ることができるので、旅の思い出にもなりますね♪
QRコードの部分をかざすと・・・引き戸の扉が開きます。
そしてなんとこちらの扉、引き戸ながらオートロックになっているので、キーを持たずにうっかり外に出てしまうと、中に入れませんのでご注意を!
外に出る時は、こちらの赤いところに手などをかざすとロックが解除されます(鍵が開くのが一瞬で、タイミングがなかなかシビアでした^^;)
扉自体が木製のこげ茶色で、昔風の雰囲気を出していますね。
そして、お部屋の至る所で、昔の木材などが使われていて、歴史を感じることができます。
ただ、天井など、お部屋の大部分は新しくなっています。
クローゼットです。この黄色い上着は厚手の防寒着で、旅館によって色が違っています。
館内用のサンダルも用意されていました。
とてもおしゃれな湯かごが男女別で用意されていました。そしてこちらの湯かごの中にはアメニティが入っています。
こちらが男性用のアメニティです。上の方に見えるのは男性用のDHCスキンケアセット。
浴衣の絵柄がめちゃ可愛いです^^
歯ブラシや髭剃りの箱には本館古勢起屋のロゴ入りです。
POLAのシャンプーセットのミニボトルが用意されていました。
大浴場にはシャンプー類が用意されていないため、お部屋にあるこちらのボトルを持参するスタイルです。
フェイスタオルには、本館古勢起屋だけでなく、銀山グループである、銀山荘と古勢起屋別館のロゴも入っています。
こちらは女性用のアメニティ。女性用も絵柄は同じですが、色が黄色になっています。
スキンケアセットは女性用になっています。
洗面です。シンプルな洗面です。右側にはドライヤーが用意されています。
こちらの真鍮の蛇口は昔のものでしょうか。歴史を感じられるものを探してみるのも楽しいですね^^
そしてお部屋を仕切るこちらのガラス扉も特徴的です。
真ん中にあるステンドグラスは歪みのある「昔ガラス」を利用した「結霜(けっそう)ガラス」、とてもこだわりが感じられます。
トイレは最新のウォッシュレット付きトイレです。
トイレにもヒーターが用意されています。寒い銀山温泉でこれは嬉しいですね^^
そしてこちらが、川側大正モダン客室です。タイムトリップしたかのような雰囲気、素晴らしいです♪
お部屋の広さは20平米です。
レトロな雰囲気の家具で、色味などもお部屋全体で統一されていますね。
天井は日本古来の「組子」を応用した格子天井になっています。
広縁との間はガラスで仕切られていて、しっかりと防寒されています。
こちらが広縁です。窓から隙間風が入ってきて、外にいるような感じです。
窓や壁の部分には昭和初期の木材や窓がほぼそのまま残されています。
広縁の内側はしっかりとリニューアルされています。
川側のお部屋からは銀山温泉街の景色が見えます。特に正面の能登屋旅館とその前の橋は、観光客が最も集まる部分です。
宿は少し奥側にありますので、旅館が並ぶ景色を見ることができて、かなり絶景です。
ちなみに能登屋旅館については別の記事にしていますので、もしよければご覧ください。
窓側からお部屋を見たところです。昭和初期に本館古勢起屋ができた当時は本当にこんなお部屋だったのかもしれませんね^^
アウトレットはUSB付きの最新のものです。
ブラインドは電動で調整できます。お部屋の雰囲気とは異なり、電化製品は最新ですね^^
こちらはベッドです。セミダブルサイズが2つ、ハリウッドツインのようになっています。
大型のテレビが壁掛けになっています。
こちらにもUSB付きのアウトレットがありました。
電話はレトロな雰囲気です。妻が実際に試してみて喜んでいました。
実際に使うところはぜひ動画でご確認ください^^
テレビの下にはカップ、コーヒーバッグ、ティーバッグがありました。
コーヒーバッグにもしっかりとロゴが入っています。
その下にはポットがありました。
こちらはセーフティボックス。
冷蔵庫にはミネラルウォーターと
銀山荘のオリジナルのお菓子が冷やされていました^^
WiFiの通信速度は100Mbpsとかなり速いです。
川側和室 お部屋レビュー
続いて川側の和室です。廊下と和室一間+広縁となっています。
こちらが川側和室です。10帖+広縁となっています。
特にこちらの和室については、建築当時の資材や工法をなるべく残してリノベーションされたお部屋となっています。
組子細工のような伝統的な装飾が細部まで施されています。
長押の部分には、職人さんが書いたと思われる筆跡が残されています。こういったものを保存する努力、素晴らしいですね^^
広縁は昔の雰囲気が最も残されている部分です。こちらの和室があるために、有形文化財の申請が可能となったそうです。
2023年春時点ではまだ登録されていませんでしたが、個人的には十分にその価値があるのではないかと思います。
こちらは床の間のようなスペースですが、テレビと電話があります。テレビの大きさは和洋室に比べると小さめですね。
トイレは室内も新しく、ウォッシュレット付きの最新のものです。
和洋室と異なり、トイレと洗面が一つのお部屋になっています。
クローゼットについてはほぼ同様です。
こちらにはセーフティボックスと下に冷蔵庫があります。
本館古勢起屋、どのお部屋も昔の雰囲気を残していて素晴らしいと思いますが、古き良き時代を最も感じられるお部屋は和室だと思います。
大浴場
本館古勢起屋のお風呂は内湯のみとなっていますが、同じグループの銀山荘のお風呂にも入ることができるようになっていますので、特に露天風呂に入りたい方は銀山荘へ行ってみるのもいいと思います。
以下、お風呂については特別に撮影の許可をいただいています。
大正風呂(白のお風呂)
まずは白のお風呂です。
脱衣スペースです。お部屋の数を考えると十分ですね。
こちらは洗面。シンプルで清潔な洗面です。
アメニティはシャワーキャップやコットンセットなど。
ドライヤーはダイソンです。
温泉の成分表です。 源泉は銀山温泉の共同泉、pH7.0、含硫黄・ナトリウムー塩化物・硫酸塩泉となっています。
泉温が63℃あるため、加水されているようです。
お風呂の入り口です。昔ガラス風のステンドグラスがおしゃれ♪
中に入ると、ほんのりと硫黄の香りがして、温泉であることが実感されます。
周囲は一見して文字通り「白のお風呂」となっています。
シャワー付きの洗い場が3つ用意されています。
こちらが大正風呂の湯船です。5、6人はゆったりと入れそうな広い湯船になっています。
白いタイルは、当時の源泉が石灰質で真っ白だったことをイメージしているそうです。
お湯は薄にごりした薄緑色のお湯で、ほんのりと硫黄の匂いがします。
こちらの湯口から源泉がかけ流されています。
硯風呂(黒のお風呂)
続いて硯風呂(黒のお風呂)です。撮影時は男湯ですが、時間で男女入れ替えになっています。
脱衣スペースの広さはほぼ同様ですが・・
中央に大きな鏡が配置されていて、レイアウトが若干異なっています。
洗面もこちらはシンクが一つになっています。ドライヤーは同様にダイソンです。
こちらからお風呂に行くことができます。やはり同様にステンドグラスがおしゃれですね♪
こちらが硯風呂(黒のお風呂)です。一見して白のお風呂とは対照的に暗いお風呂になっています。
書家でもあった古勢起屋先代の書室跡に造られたお風呂で、壁には作品がイメージされています。
こちらに使われている石は、硯石とのことで、とても高級感があります。
湯舟は広く、5、6人ゆったりと入れる大きさです。お湯も白のお風呂と同様の薄にごりしたお湯になっています。
源泉はこちらの湯口から流れています。
シャワー付きの洗い場は3つ用意されています。シャンプーなどはありませんので、お部屋からボトルを持ってきて使用するスタイルです。
露天風呂(銀山荘)
本館古勢起屋の宿泊者は、銀山温泉の入り口にある銀山荘のお風呂にも入ることができます。
銀山荘は少し大きめの宿で、大浴場も大きめで露天風呂もありますので、時間があればこちらも入ってみることをオススメします。
今回の訪問時は、銀山荘へのバスは運行しておらず、徒歩での移動(約5-6分)となっていましたが、時期などによってはバスの運行もしているようです(チェックインの際に説明されます)。
湯けむり食堂 しろがね
夕食まで時間があったので、温泉街インクルーシブを楽しむため、湯けむり食堂「しろがね」へ行ってみることにしました。
「しろがね」は、銀山温泉の飲食店としてはほぼ端にあります。古勢起屋宿泊者以外の一般の方も入ることができます。
橋の先に湯けむり食堂「しろがね」が見えてきました。
こちらが「しろがね」。以前はこちらに「ハイカラさんのカリーパン」のお店がありました(現在は別の場所へ移転して営業しています)。
店頭にあるメニューです。定食やスイーツ、アルコールまでおしゃれな食事が幅広く揃っています。
テイクアウトはこちらのカウンターで注文できます。
座席は1階と2階にありますが、今回は2階へきてみました。本館古勢起屋にも似た感じのレトロな雰囲気がありますね♪
窓際にはカウンター席があり、銀山温泉の景色を眺めながら飲食することができます。
左の奥の方には滝(白銀の滝)も見えています(わかりますか^^?)。
受付で宿泊者である旨と、木製のキーを提示すると、本館古勢起屋の宿泊者専用のメニューをいただけます。このメニューがなかなか驚きです^^
こちらはランチメニュー(12:00-14:00)です。チェックアウト日のランチをいただけます。
全て無料というわけではありませんが、左側の定食などかなりお安くいただけます。さらに、右側に見えるスイーツはほぼ無料〜♪なんとテイクアウトもできます。
ホテル内のラウンジで無料になるのとは違って、一般の飲食店のメニューが無料になるのはとても嬉しいですよね^^。もうこの時点で妻もかなりハイテンションになっていました^^
こちらはディナーメニュー(15:30-22:00)。チェックイン日の夕食前の時間や、夕食後の時間はもちろん、夕食をこちらで済ますこともできます。
こちらは単品のメニュー。
そしてドリンクメニューです。日本酒、カクテル、ビール、焼酎、ソフトドリンクなど豊富です。ただ、ワインはホットワインだけでした。また、生ビールはありません。
妻の頼んだビールと、娘の頼んだスイカジュースです。
銀山温泉の夕暮れ
17:00ごろ、ガス灯に火が灯りました。ここからが銀山温泉のいいところです。
本館古勢起屋も綺麗にライトアップされてきました。ガス灯にあわせた黄色のライトがいいですね^^
お楽しみの夕食
しろがねと異なり、夕食会場の野川亭は本館古勢起屋から歩いて2分程度、銀山温泉の入り口側の端にあります。
3つの施設で、銀山温泉の端から端まで散策しながら食事をいただくことができますね^^
なお、野川亭ではなく、しろがねで夕食をいただくことも可能ですが、個人的には野川亭を強くオススメします
本館古勢起屋を出て、銀山温泉の素晴らしい夜景を見ながら歩きます。至福の時間ですね♪
野川亭が見えてきました!
銀山温泉の入り口にあり、一際明るい看板が野川亭です。野川亭は、本館古勢起屋ご宿泊者限定の食事処となっています。
野川亭
営業時間:17:30~21:00(L.O20:30)
店内は和モダンをモチーフとした素敵な空間です。
食事処は半個室のようになっていて、今回は隣のテーブルが空いていたため、ほぼ個室のように利用できました。
テーブルには野川亭の紙のマットだけありました。
夕食のメニューです。和洋折衷の本格的なコース料理です。
メインは黒毛和牛のローストでしょうか。
ドリンクメニューです。左側が無料、右のボトルは有料となっています。無料メニューも日本酒、ワイン、焼酎、ソフトドリンクと一通り揃っています。
「銀」のコースターもおしゃれですね♪
まずは妻が白ワイン
私はビールをチョイス
子供用にこちらのプレートを用意してくれました。メインの肉料理からは大人と同じものが出るそうです。
【本日のアミューズ】キャベツの道明寺蒸し 最初から見た目の素晴らしい一品です♪
道明寺蒸しとは、材料に道明寺粉をまぶして蒸した料理です。
シャキシャキでちょっと甘めのキャベツと、薄味でとろみのある出汁でした。
スパークリングワイン(ポールスター)。少し甘めのスパークリングワイン。どんどんいただきます^^
オードブルヴァリエ(フランス語で前菜) 5種の彩り
蛤とうるい、金山寺味噌
そばの実となめこ
よもぎ豆腐
エビ芝煮と空豆、百合根
タコと筍の煮物、みずこぶ
サーモンのミキュイ。ミキュイとは、低温調理で半生に調整されたフランス料理です。クリームは酒粕クリーム、上にのっているのは蕗味噌。
見た目はお刺身のように見えますが、実は火が通っていて、初めての食感に感激!これは本当に絶品でした^^
本鰆の西京漬と六沢大根麺のスープ仕立て 紅花の香り
お肉にあわせて、赤ワインをいただきます。
山形産黒毛和牛のロースト つぶマスタードソース
山形産牛肉の赤ワイン煮込み
お肉が柔らかく、味も濃厚でした♪
【食事】ブランド米つや姫、割烹一番だし お好みの食べ方で
急須の中にはカツオと昆布の一番だしが入っていて、お茶漬けにすることもできます。
本マグロのなめろう、独活(ウド)とニシン 「なめろう」とは、タタキの一種です。
えご酢醤油、こごみ梅和え、地場野菜の漬物
最後に出てきたデザートプレート。もはやいうまでもありませんね、見た目が素晴らしすぎます^^
右にあるのはショコラケーキ、ナスのタルト
締めのコーヒーカップにも「銀」の文字が^^
夕食後、再び「しろがね」へ
夕食後、お風呂に入って一休みしてから、再びしろがねへ行ってみることにしました。
あたりはすっかり暗くなり、夜風に当たって銀山温泉の夜景を見ながら、ぶらり歩いて行けるのは最高です。
いま写真で見えているのは旅館「永澤平八」と「能登屋旅館」銀山温泉では最も混み合う撮影スポットです。
湯けむり食堂しろがね、またやってきました^^
すっかり暗くなり、昼とはまた違った雰囲気です。
スイカのお酒をいただきました。梅酒のような甘いお酒でした^^
菜園野菜の温泉蒸しをオーダーしました。もちろん無料です。
夜の景色
夜のお部屋からの景色です。このときは土曜日でしたが、本当に空いていました。普段であればこの橋の辺りには人がたくさんいて、撮影をしているところです。
本館古勢起屋も、お部屋の明かりで綺麗にライトアップされています。
ラウンジで朝食
朝食の前に、朝起きてからコーヒーをいただきました。
こちらの土間スペースでもいただけます
今回はこちらのテーブルにしました♪
囲炉裏には鍋がかけられています。
とても可愛いマットの上にはメニューのみ。
朝食も山形の食材を中心にとても豪華です。
囲炉裏にかけられた鍋の中は山形風芋煮汁でした。醤油ベースで牛肉や里芋、こんにゃくが入っています。
こちらが朝食膳です。お弁当のような木製の箱に入っていますが、開けてみるとすべて小鉢に入って見た目も素敵です♪
ほうれん草と小松菜の胡麻和え
最上しいたけのマリネ
ぜんまい煮
里芋とニンジンのゲソ煮
さくらんぼ鶏の胸肉低温調理
さつまいものレモン煮
お漬物
豚肉と筍のそぼろ煮
山形伝承、秘伝豆のトマト煮
ご飯は尾花沢産のつや姫。芋煮汁の他にも大きなナメコ入りの味噌汁をいただけました。
鮭の塩焼き、温泉卵も絶品でしたよ^^
外でいただく夕食、期待半分、不安半分でしたが、不安は見事に裏切られ野川亭もしろがねも、そして館内での朝食も最高でした!
そしてさらにこの後ランチまでいただけます。まさに至れり尽くせりですね^^
チェックアウト
フロントでチェックアウトです。
今回の宿泊費は家族3人(大人2人、子供1人)で80,300円(大人35,750円x2、子供8,800円)でした。
本館古勢起屋に泊まったら、せっかくなのでこの後ランチもいただきましょう。
チェックアウト日のお昼はしろがねでランチ
宿に荷物を預けて、温泉街を散策しました^^。滝を見に行ったり、他のお店を見たりしながら、あっという間の約2時間です^^
再度、12:00からしろがねで食事をいただくことができます。
今回のお目当てはこちらの限定5色、山形牛ローストビーフプレート!無料ではありませんが、このボリュームで800円は格安です^^
こちらが山形牛ローストビーフプレート(800円)!ローストビーフと、温泉卵が相性抜群!ハートの形のスープも美味しかったです^^
こちらは単品の唐揚げポテト(無料)。
これもすごい!しろがね特製味噌炭火焼き丼(庄内豚)500円。
こちらも濃厚な味噌味と歯応えのある豚肉が絶品でした^^
ドリンクは私が100%すいかジュース(ドライバーのため)。
妻はビール^^
なんとこれだけいただいて計1,300円です^^。宿泊代に含まれているとはいえ、お得感ありますよね〜♪
本館古勢起屋、いかがでしたか?
驚きの温泉街インクルーシブ、博物館のような館内、そして特徴的なお風呂に大満足の宿泊でした。
これからもいろいろな宿をご紹介してまいりますので、引き続きご覧ください。
山形県 銀山温泉 本館古勢起屋 まとめ
- 2022年に20年ぶりに開業した本館古勢起屋に宿泊しました
- 館内とお部屋のレトロな雰囲気が最高です!
- 周囲のレストランを利用できる「温泉街インクルーシブ」も素晴らしいシステムでした
- ほんのり硫黄臭の泉質もよく、白のお風呂と黒のお風呂も素晴らしかったです
レトロモダンな館内、温泉街インクルーシブ、お風呂、すべてが感激の宿泊でした^^
実際に宿泊したときの様子は動画にもしていますので、見やすい方で御覧ください。
【山形県 銀山温泉♨️本館古勢起屋】驚きの温泉街インクルーシブとは?登録有形文化財申請中のレトロモダン宿
本記事が、銀山温泉 本館古勢起屋の情報を知りたい方や、これから行こうと検討している方々の参考になれば幸いです^^。ご質問等ありましたらお気軽にお問い合わせからどうぞ!
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